子供のいる家庭では防災対策として子供向けの非常食を検討する必要があります。避難生活中でも、子供が成長できるように食事を用意することが大切です。ただ、子供が必要とする非常食は大人とは違いがあります。この記事では大人と子供の違いと、必要な防災グッズ・備蓄についてご紹介します。
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日本では自然災害の発生が起こり得ることを想定して防災対策に取り組むことが大切です。災害があっても家族全員が乗り越えて、元気に過ごせるのが理想的でしょう。子供がいる家庭では防災対策で考える必要があるポイントが多くなります。大人と子供では必要な防災対策が違うため、家族構成に合わせて対策しましょう。子供が2人いる4人家族での防災対策を例にして、備蓄が必要な非常食の量や用意した方が良い防災グッズをご紹介します。
防災=何に備えればいい?
防災とは、自然災害などの日常災害などの災害を未然に防止し、災害が発生したときには被害が拡大しないように努め、災害からの復旧を進めることです。災害大国の日本では以下のようにさまざまな自然災害が発生して被害をもたらしています。
・地震
・津波
・台風
・大雪
・大雨
・洪水
・土砂災害
・強風
日本は世界でも自然災害の被害を受けやすい国です。例えば、2003年-2013年の間に世界で起きたマグニチュード6.0以上の地震のうち、18.5%が日本で発生しました。日本では災害のリスクが高いので、日頃から防災対策をすることが大切です。
家庭で準備する防災グッズ・備蓄・非常食
防災対策は各地の自治体によって進められています。食料や飲料水だけでなく、身の回り品も備蓄して防災に努めています。ただ、家庭でも災害に備えて必要品の備蓄をして、災害の発生時に家族を守ることが大切です。
3段階の備蓄品
家庭での備蓄品は以下の3段階に分類して準備しましょう。
1次品 | すぐ持ち出すもの |
2次品 | 災害発生から3日間に必要なもの |
3次品 | 避難生活が長引いたときに快適に暮らすためのもの |
外出時に災害が発生するリスクも考慮して、普段から防災グッズを持ち歩くのが理想的です。非常食や簡易トイレなどの必需品は持ち歩くように心がけましょう。
参照:特集 災害の備え、何をしていますか : 防災情報のページ - 内閣府
1次品「防災ベスト」
出典:特集 災害の備え、何をしていますか : 防災情報のページ - 内閣府
備蓄品の1次品として防災べストは欠かせません。災害によって非難する際に身を守るための防災ベストは、玄関やベランダなどの出入りできる場所にハンガーでかけてすぐに着られるようにしましょう。防災ヘルメットも準備すると理想的です。防災べストにはポケットが多いので以下のような防災グッズを入れておきましょう。
・非常食
・ティッシュ
・簡易トイレ
・絆創膏
・懐中電灯
・給水袋
・防災手帳 など
2次品「非常持出し袋・防災バッグ」
出典:特集 災害の備え、何をしていますか : 防災情報のページ - 内閣府
備蓄品の2次品は以下のようにたくさんあります。非常持出し袋・防災バッグに入れて準備することが大切です。
・非常食・水
・医薬品・救急セット
・生理用品
・衛生用品
・雨具・レジャーシートなどのアウトドア用品
・ラジオ・電池
・着替え・防寒具 など
2次品は複数に分けて玄関などの出入りしやすい場所に保管します。年に3~4回を目安に非常食、医薬品、電池などの消費期限を確認して入れ替えましょう。
3次品「自宅倉庫の防災グッズ・備蓄」
出典:特集 災害の備え、何をしていますか : 防災情報のページ - 内閣府
備蓄品の3次品は自宅倉庫に保管します。少なくとも1週間は暮らせるように生活必需品を優先して準備しましょう。
・非常食・水
・医薬品・救急セット
・大型の簡易トイレ
・生理用品
・衛生用品
・調理器具・食器
・テーブルやいすなどの簡易家具
・ラジオ・電池
・着替え・防寒具
・寝袋・テント
・ポリタンク
・燃料・着火剤 など
3次品は複数の場所に置いて家屋が一部倒壊した場合でも使えるようにすることが大切です。避難生活が長期化したときに備えて、少しでも生活の助けになる防災グッズを追加していきましょう。
4人家族が1週間過ごすために必要な防災グッズ・備蓄・非常食
防災対策として備蓄品を準備するときには、どのくらいの量を用意したら良いのでしょうか。災害の発生によって電気や水道などが止まったり、物流が混乱して物が手に入らなくなったりする期間は3日程度続きます。さらに避難生活が長引く可能性も考慮して、1週間分の備蓄を目安にするのがおすすめです。
防災グッズはカセットコンロやラジオのように家族で1つあれば十分な物もありますが、非常食や簡易トイレのように人数分必要な物もあります。非常食を例に取ると、大人1人1日分の目安は以下の通りです。
・水…3L
・ごはん・パン・カップ麺などの主食…3食分
・缶詰・レトルト食品・インスタント食品などの主菜・副菜…4~6個
・お菓子・飴・ガムなどの間食…適量
子供に必要な非常食の量は年齢や体格によって違いがありますが、大人の1/3~2/3が目安です。大人2人、子供2人の4人暮らしで、子供の非常食の量を大人の1/2とすると、7日間の必要量は以下のようになります。
・水…3L×(2人+2人×1/2)×7日=63L
・主食…3食分×(2人+2人×1/2)×7日=63食分
・主菜・副菜…4~6個×(2人+2人×1/2)×7日=84~126個
・間食…適量
1週間分の非常食は大量になることがわかるでしょう。ローリングストックをして消費期限が切れないようにする必要もあります。ただ、人が生きていくためには食料と水は欠かせません。防災では非常食と水の対策に力を注ぎましょう。
子供向けに食べ慣れた非常食を用意するのがおすすめ
子供のいる家庭では子供向けの非常食を用意して避難生活の対策をすることが大切です。ここでは子供に合う非常食の選び方とおすすめを紹介します。
食べ慣れたおかずやごはん
子供には食べ慣れた食事を準備するのがおすすめです。避難生活になってストレスを感じている中で乾パンなどの食べ慣れていない食事を出されると食欲が低下してしまいます。普段から食べ慣れているおかずやごはんを選んで非常食にしましょう。ミートボールやハンバーグは子供から人気なのでおすすめです。
食品添加物無添加の非常食
食品添加物を使用していない食事を子供に食べさせたいという方も多いでしょう。イシイでは無添加調理の非常食にこだわりを持って商品開発をしています。安心の非常食で防災対策をしましょう。ミートボール入りのカレーのように子供から人気のある非常食を準備しておくと、いざというときにも安心です。
アレルギー対応の非常食:いっしょがいいね
アレルギーに悩んでいる子供がいる家庭では、アレルゲンフリーの非常食がおすすめです。「いっしょがいいね」は特定原材料8品目を使用せずに作られています。野菜入りハンバーグやチキンライスの素、ミートボールなどのラインナップがあり、おためしセットもあるので食べ慣れさせるのにも適しています。
アレルギー対応の非常食:リゾット3種セット
アレルギー対策の非常食としてリゾット3種セットもおすすめです。トマトベースのイタリアンリゾット、日本の出汁の旨味を生かした和風リゾット、甘みがあって口当たりがよい洋風リゾットのセットで、ボリュームもあるので子供もきっと満足します。
栄養バランス重視の非常食:potayu
potayuはトマト、かぼちゃ、とうもろこしをベースにした玄米がゆです。野菜と玄米の組み合わせで栄養満点の食事になります。3種セットで子供の好みを確認して備蓄しておくと、災害時にも安心して食べさせられます。
非常食Aセット
非常食Aセットは玄米小豆がゆ1袋、玄米がゆ2袋、おかず2品(甘辛豚肉、キノコの佃煮)のセットです。甘めの味付けのおかずは子供にも喜ばれるでしょう。追加でミートボールなどのおかずを準備すると育ち盛りの子供にも十分な非常食になります。
非常食Bセット
非常食Bセットは玄米梅がゆ1袋、玄米がゆ2袋、おかず2品(四目野菜のネギ油ピリ辛煮、ごぼうと鶏肉のしょうが煮)のセットです。さっぱりとしていて食べやすいラインアップですが、小さい子供は玄米梅がゆの酸味が気になって好まない場合もあります。好まない子供にはハンバーグなどのおかずと組み合わせて非常食にするのがおすすめです。
非常食Cセット
非常食Cセットは玄米梅がゆ1袋、玄米がゆ2袋、おかず2品(鶏肉とごぼうの旨煮、大豆と野菜のひじき煮)の2食分セットです。旨味豊かなおかずですが、ごぼうが苦手、お肉がないと食べたがらないといった子供には、ミートボールなどを用意しておいて、親がセットのおかずを食べるといった工夫をすると良いでしょう。
まとめ
日本は自然災害の被害を受けるリスクが高い国です。日頃から備蓄をして防災対策をしましょう。子供がいる家庭では備蓄する非常食の配慮が必要です。少なくとも3日分、できれば1週間分、子供が喜んで食べられる非常食を用意して、家族で避難生活をしのぐことが大切です。食料と水は生きていくために最低限必要な備蓄品です。防災対策は保存性が良くて子供もおいしく食べられる非常食の用意から始めましょう。