ローリングストックとは、災害時の備えとして用意する食品を日常的に使って、不足分を買い足す方法です。避難生活が長引くことを想定して家族全員分の非常食をいつも新しい状態で備蓄しましょう。この記事では日常備蓄の実例を交えてローリングストックについて解説します。
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防災対策として非常食を備蓄するのは避難生活になったときにも安心して暮らせるようにするために大切です。非常食はローリングストックにすると災害時の不安が小さくなります。この記事ではローリングストックの意味と4人家族でどのくらいの量の非常食を用意すれば良いかを具体的に紹介します。
ローリングストック(日常備蓄)とは?
ローリングストックとは、非常食を普段から食事に使って新しいものに置き換える方法です。地震や津波などの大きな災害が発生すると食料が手に入らなくなる日が3日~1週間程度続きます。食料を備蓄しておくと当面の食事をまかなえるので安心です。
ただ、食料を備蓄しておいても賞味期限が切れてしまったら安心して食べられません。ローリングストックによって非常食を日常的に使い、不足する分を買い足すといつも新しい状態になります。非常食は約1年以上の賞味期限の商品が多いですが、ローリングストックをしていれば多少短くても問題ありません。日常的に美味しく食べられる食品を選んで、無理なくストックを回転させられるようにしましょう。日常で使うことを考慮して、災害時に必要な数の1.5~2倍程度買っておけば、無理なくローリングストックが出来ておすすめです。
ローリングストックにする食品は常温保存ができることも重要です。災害時には停電になって冷蔵や冷凍で保存ができなくなる場合があるからです。調理をせずに食べられる食品を揃えると、電気がしばらく途絶えたときでも避難生活を乗り越えられるでしょう。
ローリングストックに向いている食品(非常食)とは?
ローリングストックに向いているのは常温保存で賞味期限が長く、できれば調理せずに食べられる食品です。以下のような食品がローリングストックに適しています。
・水
・米
・パックご飯・お粥
・乾麺・カップ麺
・レトルト食品
・フリーズドライ食品
・缶詰・瓶詰
・野菜ジュース
・お菓子
ローリングストックをするときには、主食、主菜、副菜などを加味して食品を揃えることが大切です。日常的に食べて消費するので、家族が好きな食品が向いています。
ローリングストックに向いていない食品(非常食)とは?
日持ちが悪い食品や常温保存できない食品はローリングストックには向いていません。加熱しなければ食べられない食品もできれば避けた方が良いでしょう。以下のような食品はローリングストックではなく、日常の食事に使うのが適切です。
・肉・魚などの生鮮食品
・日持ちしない野菜
・加工肉やチーズなどのチルド食品
・冷凍食品
また、上記のほかにも、普段の食卓に出てこないような食品も避けるのがおすすめです。 災害時の非常食と考えると栄養価が高いものを選ぼうとしがちですが、特別な食事をするよりも日常と同じ食事ができた方が安心感を得られます。
家族4人のローリングストックにおすすめの食品
4人家族でローリングストックをするときには、大人も子供も食べられる食品を選んで揃えるのがおすすめです。ここでは大人2人、子供2人のローリングストックの量をおすすめの食品ごとに紹介します。子供は大人の1/2~2/3の量が目安ですが、育ち盛りの子供はよく食べるでしょう。ローリングストックをすると食事の量がわかるので、より適切な量がわかります。ここでは子供に必要な食品の量を大人の1/2として概算します。
水
水は大人1人1日で3Lくらいの備蓄が目安になります。大人2人、子供2人の4人家族では1日あたり9L、3日間で27L、1週間で63Lが必要です。1週間分の場合、2Lペットボトルで31.5本必要なので、6本入りケースなら最初に8箱用意しておいて、残り5箱になったら買い足すのがおすすめです。
主食
主食は大人1食あたりの量がパックご飯やカップ麺などの場合には小分けされているのでわかりやすいでしょう。米の場合には1食75gが目安です。大人2人、子供2人の4人家族では1日あたり9食分、3日間で27食分、1週間分の場合、最初に90食分用意しておいて、残り60食程度になったら買い足すのがおすすめです。いろいろな種類の主食を用意して避難生活の食事を豊かにしましょう。
レトルト食品
レトルト食品には主菜も副菜もあります。食事の栄養バランスを考えると、毎食主菜と副菜が1品ずつ用意できた方が良いでしょう。大人2人、子供2人の4人家族では1日あたり9食分、3日間で27食分、1週間分の場合、最初に90食分用意しておいて、残り60食程度になったら買い足すのがおすすめです。3食とも違うものを食べられるようにバラエティー豊かに用意することが大切です。
甘いもの
甘いものは空腹を凌げるだけでなく、不安やストレスを軽減できるので常備しておいた方が良いでしょう。チョコレートや飴などのお菓子はどのくらい必要かを判断するのが難しいですが、間食として1日2回食べることを想定して用意すると安心です。大人2人、子供2人の4人家族では1日あたり6食分、3日間で18食分、1週間分の場合、70食分用意しておいて、残り45食程度になったら買い足すのがおすすめです。1食あたりの量は普段の間食の量を目安にして考えましょう。
家族4人のローリングストックの実例
家族4人の家庭で用意しなければならないローリングストックの量は意外に多いので注意が必要です。ここでは大人2人、子供2人の家庭で1週間分のローリングストックを用意するときに、どのくらいの量になるのかを実例で紹介します。
常温保存のミートボール・チキンハンバーグ
ミートボールやチキンハンバーグは子供から人気があって普段の食事にも非常食にもおすすめです。イシイのミートボールやチキンハンバーグは冷蔵だけでなく常温保存できるタイプもあり、調理せずにそのまま食べられるのでローリングストックに適しています。イシイのミートボールとチキンハンバーグはどちらも卵・乳成分不使用、無添加調理で「いつもの味」に仕上げられています。
ミートボールとチキンハンバーグは主菜としても適しています。大人2人、子供2人のご家庭でミートボールかチキンハンバーグを食べる場合、1回3食分が目安になります。 1週間に10回食べる場合、最初に45食分用意しておいて、残り30食程度になったら買い足すのがおすすめです。普段は子供のお弁当にも使えるので、子供に非常食の味に慣れてもらうのにもうってつけです。
そして、災害避難時は子供の主菜は不足しがちとなります。このような状況を考慮して、常に備えを心がけることが大切です。
potayu(ポターユ)
potayu(ポターユ)は野菜の本来の味わいを生かしたお粥で、子供から高齢者まで食べやすいレトルト食品です。トマト、パンプキン、コーンの3種類があってそれぞれに個性があるので、3食続けて食べても食事を楽しめます。常温保存可能でそのままでも食べられるため、非常食に向いています。potayuは玄米を使用しているので腹持ちが良く、白米に比べて”栄養価も高い”ので非常食におすすめです。
potayuは主食として適しています。1袋で大人1食分なので、大人2人、子供2人なら1週間で63食分が備蓄の目安です。1日1食をpotayuにするなら21食分が目安になります。potayuは冷やしたり、温めたりしてもおいしいお粥です。普段は季節に合わせた食べ方を楽しめるので、ローリングストックにしやすい食品です。
災害時には段々と野菜不足に悩まされますが、potayuには豊富な野菜が含まれています。非常食として、また野菜不足の対策としてもおすすめです。
いっしょがいいね
「いっしょがいいね」は家族全員で同じ食事を食べられるようにしたいというコンセプトで生まれた食品のシリーズです。プチミート(トマト味・てりやき味)や野菜入りハンバーグなどの主菜に適したレトルト食品が中心になっています。主食に彩りを添えられるチキンライスの素と、かしわめしの素もあります。「いっしょがいいね」は無添加・常温保存可能でそのままでもおいしく食べられる人気の非常食です。
「いっしょがいいね」のプチミート・野菜入りハンバーグは子供1人分で1袋、チキンライスの素・かしわめしの素は1合用なので子供2人分が目安となります。子供2人の主菜やごはんとして1週間に10回食べる場合、プチミート・野菜入りハンバーグは20袋、チキンライスの素・かしわめしの素は10袋あると安心です。
大人も「いっしょがいいね」を食べる場合や、他の食品を組み合わせる場合には、量を調整しても構いません。
ローリングストック商品の定期便について
今回ご紹介した商品は、どれも定期便でお得に購入できるのでローリングストックにおすすめです。例えば「いっしょがいいね」は定期便Mを指定すると10食分を定期的に送ってもらえます。
定期便の周期は1ヶ月ごと、2ヶ月ごとなどといった形で自由に設定できます。必要分をストックしたら、次の商品が送られてきた時点で消費するという習慣を作るだけでローリングストックが可能です。
まとめ
災害の多い日本では防災対策として食品の備蓄が重要です。ローリングストックはいつも安心して食べられる食品を備蓄できる方法なので、災害時の不安をなくすために積極的に実践しましょう。ローリングストックをするには保存性が高くて普段から美味しく食べられる食品を組み合わせることが大切です。
イシイの非常食は日常的に食事を彩る食品ばかりなのでおすすめです。ローリングストックは定期便に対応している商品なら習慣化できます。イシイの非常食で主食や主菜は十分に備蓄できます。さらにお菓子なども少し用意して防災対策をしましょう。