夏休み!学童のお弁当に使える簡単おかずアイデア5選|無添加調理 イシイのミートボール・とりそぼろ

1ヵ月以上ある夏休み!この期間は給食がないため、学童に通う子どもに持たせるお弁当を毎日用意する必要がありますが、レシピを考えるのもひと苦労ですよね。さらに、暑い時期だからこそ、完全に冷ましてから詰めたり、保冷剤を活用したりと、衛生面にもさまざまな工夫が求められます。
今回は、子どもが安全においしく食べられるお弁当作りのコツを詳しく解説!また、記事の後半ではおすすめのおかずアイデアについてご紹介します。
📝 目次-Contents-
夏休み学童のお弁当づくり、ここに気をつけよう

● 暑さと湿気で上がる食中毒のリスク
夏は気温・湿度ともに高く、食中毒を引き起こす細菌が活発になる季節です。6月から8月にかけて繁殖する細菌の代表例として、O157やサルモネラ菌など多くの種類があります。
これらの細菌は気温20℃から活動をはじめ、人の体温に近い35~40℃で最も繁殖が盛んになります。朝作ったお弁当を昼に食べる学童では、とくに夏は注意が必要な季節です。
● 冷蔵庫や電子レンジが使えない環境が多い
食中毒予防の基本は「低温保存で菌を増やさない」「加熱処理で菌をやっつける」の2つ。しかし、多くの学童では冷蔵庫や電子レンジなどの設備が整っていません。
冷蔵庫での保存や食べる前の温め直しができない環境だからこそ、お弁当の内容や詰め方を工夫し、食の安全対策をしっかり行う必要があります。
● 食べるまでに時間が空き、常温放置されやすい
食品衛生上、調理した食品は調理終了後から2時間以内に食べることが望ましいとされています。
一方で、例えば朝6時ごろに作り、学童で昼12時ごろに食べるといったケースもあるため、長時間保存に適した作り方が求められます。
夏休み学童のお弁当作りで押さえたいポイント

● 温かいままはNG!完全に冷ましてから詰める
調理したごはんとおかずを温かいままお弁当に詰めると、湿気がこもり、細菌が繁殖しやすくなります。そのため、温かいごはんとおかずは完全に冷ましてから詰めるようにしましょう。
時間がないときはバットに広げて冷ましたり、扇風機を使ったりして効率よく冷ますのもおすすめです。
● 自然解凍OKの冷凍・冷蔵食品を保冷剤代わりに
自然解凍で詰められる冷凍食品や、冷蔵庫から出したばかりの冷たいチルド品(ミートボールなど)は、夏のお弁当に便利なアイテム。凍ったまま・冷たいまま詰めることで保冷剤代わりにもなり、お弁当全体の温度上昇を抑えてくれます。食べる頃には自然に解凍・常温に近づいているため、レンジ調理の手間も省けて一石二鳥です。
ただし、再冷凍は品質劣化や衛生面でリスクがあるため、使用する分だけを清潔な手で取り出すようにしましょう。
● 保冷バッグ+保冷剤で温度上昇を防ぐ
冷蔵庫や電子レンジがない学童では、保冷バッグと保冷材を使ってお弁当の温度上昇を防ぎましょう。保冷材は複数個用意し、お弁当の上下に配置すると効果的です。
最近ではフタが保冷材になるお弁当箱も登場しており、手軽に保冷効果を高められます。暑い夏場はとくに、保冷バッグと保冷剤での温度管理が必須です。
● 匂いが出にくいおかずを選ぶ
暑い季節は食品の匂いが強まりやすくなるため、室内で食べる学童では周囲への配慮が欠かせません。また、強い匂いを発する食材は傷みやすい傾向があるといわれており、お弁当には匂いがでにくいおかず選ぶことが大切です。
たとえば、卵焼きやゆでた鶏のささ身、野菜などは比較的匂いが抑えられ、夏のお弁当に適しています。学童のみんなで楽しくお弁当の時間を過ごせるよう、匂いが出にくいおかず選びを心がけましょう。
● 梅干しや酢で抗菌効果をプラス
梅干しや酢などの酸性の調味料には抗菌作用があるといわれており、夏場のお弁当作りに積極的に取り入れたい食材です。また細菌の繁殖を抑える効果が期待できるだけでなく、さっぱりとしたものが食べたくなる暑い季節にもぴったりの食材ともいえます。
酸味が強すぎると子どもが嫌がる場合があるため、梅肉を少量混ぜたおにぎりや、マイルドな酢の物など、抵抗なく食べられるよう味付けを工夫してみましょう。
● 夏場に避けたい食材
夏のお弁当では、次のような傷みやすい食材を避けることも大切です。
● 魚介類:肉類と比べて鮮度が落ちやすく傷むスピードが早い
● 生野菜や果物:水分が多く時間が経つと細菌が繁殖しやすい
● 半熟卵:完全に火が通っていないためサルモネラ菌発生のリスクがある
● 煮物:汁気が多いため細菌が繁殖しやすい
またマヨネーズやケチャップを使ったおかずも、夏は避けたほうが安全です。
忙しい朝に助かる!時短でつくる簡単おかずアイデア

● 前日夜の下ごしらえで冷ます時間を短縮
前日の夜にお弁当の下ごしらえをしておけば、朝の調理時間と冷ます時間を大幅に短縮できます。たとえば、野菜のカットや下味をつけるといった作業だけでも、翌日の手間や時間を減らすことが可能です。
計画的な準備で、朝の負担を軽減しましょう。
● 冷凍・冷蔵食品と手作りおかずを組み合わせる
冷凍・冷蔵食品を上手に活用すれば、時短と安全性を両立できます。最近では自然解凍できる冷凍食品に加え、冷たいまま詰められるチルド品(ミートボールなど)もあり、手軽に使えるのが魅力です。これらに簡単な手作りおかずを組み合わせることで、栄養バランスの取れたお弁当が完成します。
ただし、自然解凍できる表示のない冷凍食品は必ず加熱し、しっかり冷ましてから詰めることが重要です。
例えば、唐揚げやハンバーグ、ミートボールなどの冷凍・冷蔵食品に、卵焼きやミニトマトを加えるだけで、彩り豊かで食べやすいお弁当になります。
● 冷凍ゼリーを“保冷材代わり”に活用
冷凍ゼリーは、お弁当の保冷効果と食後のデザートを兼ね備えた便利なアイテムです。凍ったままお弁当に入れれば、時間が経つにつれて程よく解凍され、ひんやりとした食感を楽しめます。
また、適切な温度管理をすることで、お弁当全体の傷みを防ぐことができます。冷凍ゼリーを活用しながら、保冷剤や保冷バッグも併用し、安心して持ち運べるよう工夫しましょう。
夏休みにおすすめ!傷みにくい簡単おかず5選
チキンハンバーグのミニバーガー

チキンハンバーグを使った簡単ミニバーガーは、学童のランチにぴったりのメニューです。チキンハンバーグは温め不要のため、袋から出してそのままパンにはさむだけ。
さらにチーズもプラスすれば、子どもが大好きなミニハンバーガーが簡単にできあがります。冷蔵庫から出した冷たいチキンハンバーグをそのまま使うことで、保冷効果も期待できます。
ミートボールと水切りヨーグルトのショートパスタ

暑さで食欲が落ちやすい夏にぴったりの、酸味のきいたショートパスタメニューです。ミートボールを袋の上からつぶし、しっかりと水切りしたヨーグルトとショートパスタを混ぜ合わせることで、簡単にヘルシーなサワークリーム風パスタが作れます。
仕上げはオリーブオイルとこしょうで味を調え、酸味の効いたさっぱりとした味わいに仕上げましょう。冷蔵庫で冷やしておくのがおすすめです。
とりそぼろの卵焼き

とりそぼろを活用した栄養満点の卵焼きは、たんぱく質がアップし、成長期の子どもにもおすすめのおかず。とりそぼろだけで味付けできるので、忙しい朝でも手軽に作れます。
卵は夏場の食中毒を防ぐため、弱火でじっくりと中まで焼き上げましょう。卵焼き器を使って端からくるくると巻いていき、3回に分けて焼くことできれいに仕上がります。
朝ミートボールのスペイン風オムレツ

朝ミートボールを使った食べ応え抜群のオムレツです。じゃがいもやにんじんなどの野菜も一緒に摂れるため、栄養バランスも良好。
野菜は電子レンジで下茹でし、卵液と混ぜてフライパンで焼くだけの簡単調理で完成します。ふたをして蒸し焼きにし、中まで完全に火を通しましょう。見た目も華やかで、お弁当にもぴったりな1品です。
チキンハンバーグのロコモコ

ハワイ風のロコモコをお弁当にアレンジした、ボリューム満点のメニュー。調理済みのチキンハンバーグで時短でき、お腹をすかせた子どもたちも大満足の1品です。
パプリカや玉ねぎなどの野菜を炒めてご飯にのせ、その上にチキンハンバーグと目玉焼きをトッピングすれば彩り豊かなお弁当が完成します。
まとめ
夏休みに学童へ持参するお弁当は、食中毒対策が欠かせません。ごはんやおかずを完全に冷ましてから詰めたり、保冷バッグと保冷剤を活用したりと、今回ご紹介した方法をぜひ実践してみてください。
調理済みのチキンハンバーグやミートボールなどの食材を活用すれば、忙しい朝でも食中毒対策を行いながら時短が可能です。子どもたちの楽しい夏休みをおいしく安全なお弁当でサポートしていきましょう。
<参照>
食中毒予防の原則と6つのポイント | 政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/
大量調理施設衛生管理マニュアル|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000139151.pdf
お弁当づくりによる食中毒を予防するために:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/lunchbox.html